投稿マニア(企画篇)

go_ike_manabuの終活日記(2)/企画提案集

wemake×ダスキンやってみるプロジェクト2021

www.wemake.jp

(締切:2021.7.18) 結果:落選

 

①【コンセプトのタイトル】どんな価値を持つコンセプトかを一言でいうと?(45/50)

防災対策グッズの企画のようですが、実は「先用後利」的な配置型販売システム構築のご提案です。

 

②【課題や欲求】どんな人のどんなシーンでの課題や欲求にアプローチしますか? (494/500)

「はじめに、当該企画は防災グッズが切り口であり、これには貴社が既に取り組まれていらっしゃるのは存じ上げておりますが、どうか最後まで目を通して下さいますようお願い致します。必ずや、これは似て非なるものとお分かり頂けるものと存じます。(筆者)」

 阪神淡路、東日本、熊本と、次々起こる大震災の記憶もまだ生々しい地震列島日本。

 そこに暮らす我々日本人は、地震の怖さと共にそれがもたらす不便さ不自由さも理解しています。それは停電や断水、物流網の寸断による各種生活物資の不足といった、我慢を強いられる生活経験でした。

 その経験から水、簡易トイレ、食料、乾電池などの備蓄が問われて久しいですが、実際に準備をすると、賞味期限や劣化の問題、また防災グッズ自体が平亊の生活にそぐわないといった理由もあり、さらに補充もままならず、万全の状態を保つのも一筋縄ではいかないというのが大方の実感ではないでしょうか。

 当該企画は、いつ震災に見舞われても、各ご家庭が生き延びるために必要な最低限度の物資の備蓄を無駄なく効果的に行えるよう、「配置~使用~清算~補充」という「先用後利」の精神を基本としたビジネスモデルのご提案です。

 

③【ソリューションと提供価値】どうやって実現しどんな価値を届けますか?(490/500)

 当該企画は被災による断水時に必要な飲料水、食料や各種グッズ等をセットにして各家庭に「ダスキン防災キット(仮称)」として配置。※注  それが必要になった時に使った分だけ精算して補充するといった、配置薬のような仕組みの防災グッズ版とお考えください。サービスの推進は、貴社が全国に有する約61,500人のフランチャイズ組織や、清掃・衛生商品の営業サービス拠点、他プロのおそうじや家事代行、害虫駆除及びシニア事業拠点の方々などにご担当していただくのはどうでしょう。グッズの内容によって、例えば手動発電機、ランタン、ラジオのような一つで用の足るものや簡易トイレ、乾電池、食料などの消耗品で精算の方法を変えます。前者は先払いで後者は後払いといった具合です。使った分だけ清算するのが基本ですから、前払い感も会費感も軽減されるものと思われます。また、従来の防災グッズは極力日持ちの良いものという発想から生まれていますが、当該企画は極力日常がテーマとなります。従って現在流通する、防災グッズと比べて日持ちのしないものでもその対象としてご提供することができます。※注 ここまでは既に貴社で推進されていらっしゃいます。

 

④メイン画像1枚:1024×768px以上の解像度コンセプトを分かり易く伝えられる画像

コンセプト

 

⑤コンセプトの詳細(任意):コンセプトをもっと詳しく説明したい(1710/2000)

 当該企画は、貴社で既に取り組まれていらっしゃいます、防災グッズ各種のご提供事業から派生したものではありません。当該企画を考案中に貴社が既に先行して取り組まれていた事を知り、企画の提出を一度は躊躇しましたが、発想の細部が逆であった事、先行する貴社事業との関連なども鑑み、それでもご提案してみようと思い立ちました。

 暮らしがテーマでターゲットは老若男女を問わず、敢えて言うならば、世帯がターゲットとなります。ここで言う暮らしは勿論、被災時における暮らしです。ご承知の通り、被災時の暮らしは平常時に比べて不自由さが伴うのは否めませんが、例えば非常食が乾パンのような長期保存を目的とした特別なものではなく、普段と変わらない即席ラーメンやレトルトカレーのようなものなら、さらに満足して頂けたのではないでしょうか。筆者も東日本大震災の経験から、温かいものが食べられれば少しは違った気がします。また飲料水は1週間分とか当面の量を提示しているにも関わらず、食器を洗う水や頭を洗うための最小限の生活用水には言及していないのも実態です。どうせ準備をするのなら、いっそのことこのあたりまで提案してみるのはいかがでしょう。

 賞味期限の迫ったものは、平常時に順々に消費していけば無駄にならないばかりか、面倒な献立を考える手間もなく、また「鯖の味噌煮」や「ほうれん草のゴマ和え」など、栄養バランスを考えた献立の実践だって可能です。これは平常時の延長線上に非常事態における食事が存在するとした考え方で、「消費」即「補充」が1週間なりの日替わりローテーションを可能にするでしょう。

 各商品は既存の流通業や問屋、メーカーからの仕入れでもよし、ある程度の企画の拡がりと共にプライベートブランドに移行するなどの展開も可能になります。

 配置薬で有名な富山県の半魂胆売りには「懸場帳」なる顧客台帳が存在し、江戸時代の昔からデータベースの考え方が実践されていたと聞きます。当該事業における各家庭との個別な防災対策は、まさに現代における貴社の「懸場帳」になり得るものと確信致します。

 

 当該企画のメリットは、

(1)いざという時の為に、防災グッズの準備を万全に保つ事ができます。

(2)賞味期限間近の食料品を廃棄することなく普通に無駄なく食べて頂けるよう、新しいものを補充し旧いものを精算して頂きます。(「先用後利」の変型です。もちろん賞味期限に関係なく食べる事も出来ますが、備蓄分の補充手配は必要となります。)

(3)この仕組みを利用することで、備蓄食糧を平常時の献立とする事が出来ます。買い物に行けないときなどに便利です。(貴社としては独自のD2C網が構築出来ます。)

(4)ご提供する食糧のラインアップによって、ダイエットメニューや減塩メニューなど、顧客の目的に応じたメニュー提案も可能になります。(非常食から平常時の献立宅配へ、貴社のビジネスチャンスは更に拡がります。)

(5)当該企画によって、D2Cに必要な顧客データと独自の宅配網構築が模索出来ます。

(6)基本的な納品スタイルとしては、初回の全アイテムは宅配便にて一括納品で、補充は貴社が全国に有する約61,500人のフランチャイズ組織や、清掃・衛生商品の営業サービス拠点、他プロのおそうじや家事代行、害虫駆除及びシニア事業拠点の方々にご担当いただくのも可能です。

(7)各種グッズは申し込み時に精算の必要なものと、使った時に精算の必要なものを設けます。(顧客の選択制は、補充のコストを考慮し決定。)

(8)通常補充(賞味期限直近をあらかじめ指定する)と臨時補充(顧客側からの要望によりその都度行う)※有料や注文総額による無料化などはあらかじめ設定。

(9)基本的には世帯へのサービスとなりますが、保管庫を有さない中小マンションなどの管理組合に向けた共同備蓄のご提案も視野に入れます。この場合の保管場所として、別途トランクルーム事業を展開する必要があります。

(10)トランクルーム事業は、貴社の顧客であるクリーニング店や各種飲食店など新規事業の立ち上げを必要とする顧客に対し、利用者の斡旋も視野に貴社にとっても新規事業として展開していただけるものと存じます。

 

以上